韓国へ留学・駐在が決まったら

韓国語に興味を持ったり勉強したいと思っている人は、いつかは韓国に留学したいと考えている人も多いのではないでしょうか？日本人にとって韓国は一番の隣国であり航空券も格安でとれるなどの魅力が多いため、割と気軽に行き来ができるイメージが強いと思われます。しかし日本と生活常識が異なっているため、韓国で生活するためには韓国の文化や風習についてしっかり下準備をする必要があります。

長期滞在する人にとって、もはやビザは必要不可欠な存在です。しかし日本国籍の場合は、９０日以内の滞在期間であればビザは必要ないという決まりになっています。よって旅行や短期赴任の場合はビザが必要ないと考えられますが、留学において１年間となれば必須となります。

韓国で生活するためには住まいを探すのが優先です。留学生にとって大事な寮施設もしっかりあるのですが、あまりルームシェアをするようなことはありません。よって浴室が各部屋に設置された一人一部屋が基本的な生活スタイルとなります。家賃は広さによって比例しますが、契約期間は基本的に一年単位となっています。また韓国には独特の風習とも呼ばれる保証金と家賃の組み合わせが決まっています。例えば、多くの保証金だけを渡して家賃は払わない方法があるのですが、これは家主の人が利子から利益を得ているシステムになります。言い換えれば、無料で住ませてもらっているのと同じように考えてもよいため、なかなかおもしろいシステムにも感じます。しかし最近は金利が安い傾向にあり、このような制度は排除されつつあります。

韓国は儒教の影響で年長者を敬う年功序列社会です。韓国語にも敬語と呼ばれる表現がありますが、敬語を家族の中でも普通に使う場面が多いと言われるため、日本人よりも言葉遣いに対する意識はかなり強いと考えられます。よって目上の人を敬うことが常識な社会のため、欧米式のようなカジュアルな話し方をするのはルール上良くないとされています。もしも留学や職場で長く滞在する場合は先生や上司に対してなるべく敬語を使う方が良い印象を与えるため、敬語だけをマスターするだけでも非常に意味があるのではないでしょうか。

また、食事のマナーについても独特の風習があります。例えば韓国は米が主食であるため、茶碗に入れてスプーンで食べます。しかし日本ではご飯は器を持って食べるに対して、韓国では器は机の下に置いたまま持たないというのが基本です。そしてお酒を飲む場合、ここでも目上の人に気を付ける必要があります。それが目上の人に向かってグラスの底を向けてはならず、底を上げたい場合は体を斜めにずらす必要があります。一見このようなルールが本当に存在するのかと疑ってしまいますが、韓流ドラマのシーンではこのような独特の風景が見受けられます。よって韓国の食事のルールを詳しく勉強したい場合は、韓流のドラマや映画を見る方が最善かもしれません。

韓国は領土問題に対してかなり意識が高い民族だと言われています。それは第二次世界大戦前までは朝鮮半島が日本に統治されて、その後は連合軍によって国が南北に分断されてしまったことが要因であると考えられます。現在の北朝鮮と韓国は休戦状態にありますが、北朝鮮の挑発行為により関係が悪化することも考えられます。同時に日本との間で竹島の領有権を争っているため、韓国は領土問題に対する見方が厳しい状態にあります。よってもしも日本人が竹島の事を少し発言しただけでも人間関係に亀裂が生じることも想定されるため、韓国で生活する際は歴史に関する言葉をあまり口に出さないのが無難だと思われます。

韓国で生活する場合は色々と注意する必要がありますが、韓国は一人当たりの所得が日本と匹敵するほどの先進国で、かつIT大国であると言われています。よってインターネット環境良さは世界有数であり、wifiは喫茶店から図書館まで至る所に設置されていると考えられます。

そして韓国には国際的にも見て祝福行事が独特で面白いものが多いです。例えばカップル同士で行うバレンタインデーもあり、この日は女性が男性に向かって盛大に自分の気持ちを伝える重要なイベントです。注目していただきたいのが、恋人がいない一人ぼっちの人のためのブラックデーという謎のイベントがあるそうです。これは４月ごろに行われるイベントなのですが、恋愛を経験しない人でも嬉しい思い出ができるようにと作られた国民的行事になっています。これにより平等なバレンタインデーであると絶賛されて、現在では世界各国に広まろうとしています。

このように韓国で生活する際は言葉遣いや食事のルールは気を付ける必要があります。よって韓国の風習をマスターするためにも韓流ドラマで韓国語と共に勉強するのが一番効率が良いと考えられます。他の国には存在しないような独自のイベントも流行っていますから、若い人にとって韓国への留学はとっても充実した日々を体験できると思われます。